宇佐美も俺の態度に、さすがに怒ったようだ。
「じゃあ、言わしてもらうがな、いじめられてんの知ってて助けてないのは、お前じゃないのか??」
「っ…」
返す言葉は見つからなかった。
だってその通りだから。
「俺は、啓を守る」
そう言い放つ、宇佐美の目は本気だ。
しかも、余裕の笑みまでしてやがった。
「うっせーよ。啓は、お前に懐いてるみたいだけど、俺は認めないからなっ!!」
俺は、負け惜しみみたいに言って学校に向かった。
逃げた感じがバリバリするのが、イラついたが仕方ない。
宇佐美と啓が並んで歩いてるのなんか見たら、いらつきでどうにかなってしまいそうだ。