「だから、一ヵ月だけ俺と付き合ってくれ。一ヵ月後に返事聞かしてくれたら、いいから。俺、絶対に啓を落とす自信あるから。覚悟しとけよ、啓」




飛夢は、それだけ言い残して去って行った。






ヤバイ…
僕今、すごくドキドキしてる

でも、どうして僕なんだろう??

飛夢みたいな、かっこいい人そうそういないのに……

なんで僕みたいな平凡なヤツに告白したんだろ?

出てきた疑問は、僕の頭を渦巻くばかり。







そんな時だった。


「あっ!!兄貴」

声のする方を見ると、丁度部活帰りなのだろう。

麗音がこっちに向かって、走って来た。