―――ぴぴぴ、


軽快な音を鳴らす、目覚まし時計。


「ん―、ぅ~」




起き上がり、背伸びした。


そのまま、起き上がり僕は麗音の作った朝食を食べる。

うちの家には、ルールがあるんだ。


朝ご飯は麗音が作って、
昼ご飯は凛堂さんが作って、
夜ご飯は僕が作る。



というルールだ。



「兄貴、おはよ」

「麗音、おはよ」


僕達は、そう言いながら席に着く。



凛堂さんは、最近仕事に追われてて家に帰って来れないらしい。


僕が、ご飯に手をつけようとしたときだ

「なぁ、兄貴……」


麗音の方に顔をあげると、麗音は少し複雑そうな面持ちだった。



「何??」


「あのさ、兄貴また殴られたの????」



「……そんなこと、ない…よ??」


どうやら、麗音は僕が殴られたのを分かっているみたいだ。




「嘘いうな。口切って、痣があれば誰にだってわかるんだよ!!」


最後のほうは、口調がキツくなっていった。



ビクッ!!




僕が、震えだしたのが分かった麗音はバツ悪そうな、顔をして麗音は席を立ち、家を出て行った。