「嫌!見ないで…」

私は両手で胸元を隠そうとしたが手を掴まれてしまった


こんな汚い体見ないでほしい…


さっき、あの男がつけた赤い印が無数に付いていた


それを見てまた涙が溢れてきた


「遙」


俯いていた上から私の名前を呼ぶ優しい声


でも…何故私の名前を知っているのか…

「遙、俺が触ったら嫌か?」


「え?」


涙が溢れそうだったが顔を上げて見ると優しく微笑む北城さん