「翔」


俺は声をかけた。
殺気は消えたが眉間にシワが寄り苦しそうな顔つき。肩を抱かれている遥ちゃんはまだ震えていた。


あんな怖い事があったのに、俺達に笑顔でお辞儀した遥ちゃんに俺と雅人も微笑んだ。苦しかった…

二人は車に向かい、俺達は後の事は男達に任せ、待たせているもう一台の車で帰った