…あれから、夕方くらいに歩夢に起こされて
あたしはバイクに揺られて帰宅した。



……いくら緊張しようが何だろうが、
明日は確実に来ちゃうもので。




気づいたら、土曜日だった。




あたしは買ったばかりのTシャツに
身を包み、何度も時計と鞄の中身を
確認した。



「…もーすぐだ」


時計の指す時間は、歩夢が家に迎えに
来る予定の時間の2分前を指していた。



あたしは渋々、重い体を起こして鞄を
手に取り玄関に出た。