駐輪場に手馴れた手つきでバイクを止めると
あたしからメットを奪い、店に入った。


「お前の服買いに来た。俺が誘ったからには
親さんに迷惑掛けれねーし」

「でも、入りたいって言ったのはあたしの
意思だよ」

「それでも、」


店の奥に二人で進んで、ふと止まる。
思わず、歩夢を見上げると歩夢は合った視線を
逸らして一言ポツリと呟いた。






「男なら、当然だろ。ばーか」