「あたしはもう、あの時のあたしじゃない。
今の世界……バドミントンもあるし」



でも、本音は違うんだよ。


「ホントは、戻りたい。あの場所に。
また、あのライトの下で踊りたい」




店の中を流れる音楽が、あたし達の
空気に合わせる様にしんみりとした
曲に変わる。



篠原歩夢は、目尻を下げて精一杯の
笑顔を浮かべた。




「そっか!」