「秘密。ま、いつか分かると俺は思うけど
ね」


意味深な微笑を浮かべると、篠原歩夢は
あ。と小さく呟いた。


「俺、fakeっていうチームでスタジオは
リズムだからっ」

「リズム……? あれ、あたしが居た所
と一緒だ……」


スタジオリズム。

英語で書くと、studio rhythm.


地元では、一番大きなダンススタジオ。
辞めてしまってから、余り近寄らなかった
けど、まだあるんだ。



「そうだ……。お前、今日のショー
終わった後用事ある?」