最初は、緊張して上手く言えなかった
あいさつも、今となっては習慣になった。


体育館に入ると、まだシューズの無い
あたし達は体育館用上履きに履き替えた。


「陽菜、準備しよう」
「了解! ネット取りに行こっ」


一緒に来ていた陽菜と共に、部室から
ネットを取り出して張った。


準備が出来た途端、パシュッという
独特の音が体育館に鳴り響いた。



その途端、あたしの中の何かが動き出した。


「あたしらもやろ」
「う、うん」