また2人はラブラブして、あたし達をほったらかしにした。
あたしは岩見と無言で歩き続けていた。
岩見はあたしに話しかけてくれるけど、無視していた。
関わってられなかった。
悪いと思ってるんだけど・・・。
だめだなああたし。最低だ。
一日目は特に良いコトもなく終わってしまった。
2人の愛し合う後姿をずっと見つめていただけ。

ホテルに帰ると美奈が早速温泉に入ろうとしていた。
「いくよー明莉!」
せかされ、あたしは急いで準備をして温泉に向かう。
「ここの温泉黒いんだって!美肌効果抜群らしい!」
「へえ・・・。」
あたしは気が乗らずにいた。
「どうかしたの?」
こうやって美奈にまで気を使わせて、最低だ。
「うううん!あたしも悠真のために!」
笑ってごまかして湯船に浸かった。
温泉は正直匂いが良くなかった。
「匂いやっば!くさっ!」
美奈が顔にかかったお湯をおとしながら首まで沈んだ。
あたしは鼻にききすぎて、肩も入れられなかった。
「無理だよう。」
我慢できずに上がり、ぶくぶく温泉に移動した。
「ぶくぶく最高!」
あたしが騒ぐと美奈は飛びついてきて、2人で遊んだ。
美奈とすごした温泉は、とても楽しかった。