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「理事長、執事科の新しい監督をどうなさるおつもりで?」
「…どうしよっか。」
やはり、と呟いて重いため息をついた。
帝院学園の理事長である帝院仙太郎は、どこか適当なところがいつもある。
校長である影無幽一はいつもこんな調子で困っている。
「失礼します。新入生の代表となりました、春日院姫乃です。」
「あ、少し待ってね。誰か、あの子にお茶を。」
帝院の言葉に反応して、一人のメイドが紅茶を淹れにきた。
「どうぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
そう言って、姫乃は紅茶を口にした。