「あ、ピヨちゃん。」

「来てた、んだね。」

独特な喋り方で話され、振り向くといたのは睦月と、久龍零司(クリュウレイジ)であった。

「まさかお前まで執事科入るとはな。」

「うん。お母さんもお父さんも行ってるほうがいいって。」

「俺も入り、たかった、な。」

零司のビン底メガネがうらやましそうに二人を見る。
一縷は一瞬、気まずそうな表情をした。

「…ま、いつでも遊びに来いよな。」

「う、ん。」

そろそろ行くわよー、という声を聞いて、3人は会場に向かって行った。

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