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「ほら、一縷!早く行くわよ!」

「母さんが気合入れてもしゃあねぇだろうが。」

「あら、別にいいじゃない。あんたの方こそ、少しは気合入れなさい!」

そうして、一縷はバシッと腰を叩かれた。
一縷と歩いている人はサングラスをしていて顔が見えないが、絶対に美人なオーラが漂っている。

「つか、なんで執事科なんて許したんだよ。」

「今さらそれ?そんなもの、夫が執事科に入っていたからよ!あんたが入るって言ったときは本当に驚いたわー。」

はぁ、と自分が聞いたことにも関わらず、一縷は呆れていた。