「それはよかった。」

「え、どういうことですか?普通はもう決めておかないといけないのでは……。」

「いやぁ、さっきいい案が浮かんでね。執事たるもの、人を楽しませることも重要だから。」

そう言って、帝院理事長はニッと笑う。

帝院理事長は理事長だからといって年老いているわけはなく、まだ30歳前後ぐらいである。

その歳よりもはるかに若く感じるような笑みだった。