「お、本当に写ってる!やっぱかっこいいね。」

「おいおい、俺にも見せてくれよ。…って、誰かに似てることねぇか?」

一瞬、一縷と睦月がビクッとなったような気がした。

「そんな人いたら学校で有名になってるって。」

「それもそうだな。」

ふぅ、と同時に息をはいた一縷と睦月。

蔵は二人の様子を見て苦笑している。まるで、何かを察しているかのように。

「…つか、眼鏡。」

制服のポケットにある眼鏡のことを思い出して、一縷はボソッと呟いたのだった。