「とりあえず、その怪しい帽子をとりなさい。顔ぐらい見せたらどうなんだ?」

「あ、それはちょっと……って駄目だって!」

そんな抵抗はむなしく、帽子は警備員によってとられてしまった。

「ねぇ、あれって、RyU-Jiじゃない!?」

「え、嘘!?」

「………あーあ。」

窓から外を見ていた女子の一言を始めとし、黄色い声が広がっていく。

とりあえず、RyU-Jiは笑顔をふりまく。