「ピヨー。ね、誰に電話してたの?」

「友達。」

「アバウトすぎます。」

その台詞を言った楓花はどこか、黒いオーラが感じられた。思わず、冷や汗が出そうになる。

「…とりあえず、言えねーんだよ。」

「ま、ピヨちゃんの友人関係は僕もあんまり知らないしね。」

「∑わっ。睦月、いつの間にいたのよっ。」

「さっきからいたよ。」

ぬっ、と睦月が現れて言った。

楓花はあまり反応をしなかったのだが、姫乃と一縷はビクッとなっていた。