「ピヨ、ナイスだな。」

「俺はくらいぞんかよ。…ったく。」

「そうっスね。」

先ほどのことを忘れてお菓子を食べている姫乃と野瀬を見て、言った。

本当に、飛び蹴りはくらいぞんだと思う。

「野瀬先生は何をしに来たんでしょうね。」

「ただたんに菓子食いにきただけだろ。蔵、そんな心配そうな顔すんなって。」

「そうですか?」

蔵は優しいので、何かあるとすぐに心配する。
どんなしょうもないことでも、だ。
それが気になって問題を起こさないようにする人達もいる。

まあ、もう一つ、理由があったりもするのだが。