「え、来ていいよ。」

「それが、今日はあいにく、無理でして……。おもしろそうで行きたいのですけれど。残念です。」

「僕、も。ピヨちゃ、んのお菓子、食べた、かったな。」

楓花も零司も実に残念そうに言った。

余談だが、零司のこの喋り方は何かの癖らしい。
喋り方とビン底眼鏡から陰気と思われがちとなっている。

「わりぃな。また泊まりにでも来いよ。」

「じゃ、そんときは僕もねー。あと遥くんも誘ってー。」

「って、おい。どれだけ来るんだよ。」

一縷の言葉を始めに、睦月とギャーギャー言い始めた。

姫乃は呆れて、楓花はニコニコとそれをただ見ていた。

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