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「ピヨ、遅い!!そんなに遅刻するなら寮に入りなさい!」
「わりぃって。それに、絶対寮だけは入れねぇ。家が崩壊する。」
古樫と似たようなことを言うなぁ、と一縷は思った。
教室に入るなり、姫乃が叫んできたのだ。
一縷はわかっていたかのように返事する。
そして、席に着いた。
「せっかく心配してあげてるのに。」
「そういや、野瀬が放課後来るってよ。」
「ダイちゃん来るの!?」
姫乃の機嫌は一変した。
野瀬と姫乃はある意味で仲が良い。
気が合うというか、なんというか。