「…1.5度ぬるい。」
「何かありましたか?」
メイドが何かを呟いた姫乃に聞いた。
「だから、1.5度ぬるい!!紅茶の適温を守れないでどうするの!?ちょっと、貸して!」
そう言うと、姫乃は紅茶を淹れ始めた。
周りのメイド達も唐突すぎることに呆然としている。
「何事も、きっちりかっちりよ!」
姫乃の姿はあまりにもかっこよかった。
「幽一くん、決めたよ。新しい監督。」
「…ま、そうなりますよね。」
二人は姫乃を見ながら言った。
それも、何か嬉しそうな笑みを浮かべながら。
「ねぇ、君。執事科の監督やってみないかい?」
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