「なっちゃん! 一緒に帰ろ!?」



「用事なにもないよね??」











廊下側の窓から、顔をのぞかせるのは、こーちゃんと椿君








「え!?」





びっくりして、あたしは変な声が出てしまった








「なっちゃん、帰ったらケーキ食べようよ。 ぼくの手作り!」




「今すぐ行きますっ!!!!」









あたしは、"ケーキ"という言葉に反応して、急いでこーちゃんたちのところまで行った








「達也~置いて帰るよ」



「王子~!」







椿君とこーちゃんに呼ばれて、達也はどかどかとゆっくり歩いてきた