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あれから、達也とは一回も目が合わない



あたしが達也のほうを見ても、達也は窓の外ばかり見て、全然あたしに気づいてくれない





気づいてくれないんじゃなくて、あたしを見たくないのかもしれないけど…

















「のーん! 一緒に帰ろ?」






あたしは、かばんに教科書を入れているのんにそう言った






「ごめん、夏希~! 今日、たけと一緒に買い物行くんだ、だから……春とでも帰って?」



「春君と? なんで~!! いいよ、一人で帰るし…のんは楽しんできてね!」









"はーい、そんじゃあね"




のんはそう言って、かばんを持って教室から出て行った









一人で帰るのかぁ~

さみしいな




そう思っていた時