「あ~!スッキリした」

翔也がトイレから帰って来た。

「……このやろう…」
私は耳をすまさないと聞こえないぐらいの声で言った。


「…もう帰るか」

「……うん」




「唯?」

「へっ?」










チュッ









えぇぇぇぇぇぇぇ!!??
翔也の唇が私の唇に触れた………気がした…




「行こっ♪」







………えぇぇぇぇっ??




わぁーーーー!!

きゃーーーー!!





見た?

今の見た?

したよね?
(興奮しすぎ…)






翔也は何事もなかったようにスタスタと歩いて行く。



「置いてくよっ」


へへへへっ


「待って♪」





これってまさに…





夏のイリュージョン!!