ついに花火大会の日がやってきた。

今、紗希に髪をセットしてもらっている。

「ハイッ!OK♪」

もともと髪が短い私は、正直、セットできないものだと思っていた。

少しくしゅっとなった私の髪は例えると鳥の巣…

って違う!!

「頑張って坂田君メロメロにさせなよ!」

「できるかっ!ありがとね」

「どういたしましてっ」


そう言って私は紗希の家を後にした。