「やっぱ卒業って言ったらこれは欠かせないよね~」


「えー?何する気?」


「知らないの?どっかに残さなきゃだよ~」


「………何を?」


「…はぁ?」


呆れ気味のなつ。




「私達がココに居た証拠!」


「……残すって…」




「……ここでいっか」


なつはそう言って足を止めた。


そこは体育館から少し離れた校舎の壁。



これからする事が、私にもなんとなくわかってきた。