―ガタン― その音がする方に私達は目を向ける。 「…来たね…電車…」 「……うん…」 翔也は私の耳元に自分の口を近づけて言った。 「帰ったら電話する」 「………うん♪」 嬉しかったんだ。 その言葉が。 1人じゃないって、 思えたんだ。