泣きながら、また別の場所へ向かう。



最後に翔也といた場所。


駅に…



走りすぎて苦しい。

それでも走り続ける足。





駅には誰もいない。


冷たい風が正面からあたる。





ここに来て何をするつもり?


私の手にはさっきまで見ていた写真。


握りしめすぎてクシャクシャだ…







ケータイを取り出す。





翔也……



今日だけ……


今日だけ、わがまま…



聞いてくれますか?