ケータイを見つめ始めて、約1時間……




変化……ナシ。






たしかに、こんな早くくるわけないよね…



私、期待しすぎかも…










~♪~♪~♪~




きぁぁぁぁぁい!!(??)


電話だぁ!


………翔也…から…




『…も…しもし?』


『あ、唯!俺ぇ』


『う、うん』


今までずっと待ってたこの電話……

愛しい翔也の声…




『今日こっち雨だぁ』


『えー?こっちはバリバリ晴れだよ!』


『やっぱ違うんだなぁ、こっちとそっちじゃ』



……うん、違うね…

すごく…距離がある気がするよ。



『そっちは楽しい?』


『おぉ!めっちゃいい!久々に会う奴らばっかでさぁ!』


『……そっか…』





『んー、でも唯がいないからなぁ』




『…えっ?』




『いやぁ…だから、唯が…いない……から?』




少し照れた翔也の声。




『………ふふふっ…』




『うわっ!!何?キモッ!』



なんじゃと?


ふふっ。

翔也が嬉しい事言うから。






その後も、私達はいろんな話に盛り上がった。








『じゃあ、電話できる時は必ずするから!』



『…うん、待ってる…』



『……じゃあ…な!!』



『…うん…またね』





そして私は電話を切った。




翔也…

楽しそうだったな…




翔也は…


笑ってるんだ…



ずっと先の空の下で…


笑ってるんだ…