「おはよう!!」
学校につくと、紗希が明るく声をかけてきた。
「…おはよう」
頑張って笑ってみせたけど、そんなつくり笑いは紗希には通じなかった。
「…大丈夫?無理しなくていいよ…」
ごめんね、紗希…
私、言ってる事矛盾してるよね……
“大丈夫”だとか簡単に口にして…
でもそれはいっつも口だけで…
本当はちっとも大丈夫じゃない…
無理に笑ったり…
無理に元気ぶったり…
それで周りの人を傷ついて…
大事な人達に嫌な思いをさせて…
最悪な私…
強くなるとか言っちゃって…
本当にダメな女…
それでも…
…ちょっとずつ…
調子取り戻してみせるから…
そんな私を……
見守っててくれますか?