帰りのバス、私は思い切って翔也の隣に座った。
「どうしたの?」

とりあえず喋ろう!!

「ん?別にぃ~。」

ダメ。不自然!なんか違う…。
意識しちゃう。

落ち着け!

いつもみたいに…

「翔也!今日家行ってもいい?」

うん、この調子。

「いつも来てんじゃん」
…そうだ。あの日からずっと学校が終わると私は翔也の家に行ってる…。
「あっはー。そうだっけ?…じゃあさ海行こうよ!」

よかったかな…?

「お、いいねぇ。行く」

ふぅ…

最初は変に意識しすぎてたけど、慣れれば平気。

翔也のバカみたいな笑顔で普通の私になれる。