外にはもう翔也が待っていた。

「ごめんね、急に」

「ううん」



やっぱり元気がないよ…

「行こっか!!」

私は少し無理をしてテンションをあげた。

「うん!」



冷たい風…

昨日より寒い…


「もう冬だね」

「寒いからね…」


私が元気づけなきゃ…


2人の足音だけが、むなしく響く。



そしてそのまま海についた。