翌日、
私は翔也の家に行った。


「唯!誕生日おめでとう!!」

だいたいわかってた。

家に呼ばれた意味…

期待していいんだよね?


「ありがとう」

「まぁ、座って」


私はいつもの場所に座った。

いつもの場所というのは、ソファー。

いわゆる特等席?


「そして明日は俺の誕生日!!」

「うん。知ってる…」

「唯~、俺、新しいゲーム欲しい!買ってぇ」

買えるかぁぁ!!

自分で買え!ハゲ!

「それとぉ~洋服欲しい!靴も必要かな?あと…」

「…勝手にしろ」

本当、翔也には呆れる。



でも、
こんなとこも好き。

いつもかっこいいのに、たまに可愛いとこ見せるから…

って、ほめすぎ?

だけど、好きな人の事悪くは言えないよね…

ハゲとか言うけど…


「唯!俺DVD借りてきたんだ!一緒見よっ!」

「え~、何借りたの?」

「お笑い系」

そう言って翔也はプレイヤーにDVDを入れた。