午後になり、後1時間授業を受けたら家に帰れる。
私は紗希の教室へ行った。

「紗希ぃ~~」

「おぉ!唯!私もちょうど3組行こうとしてたとこ」

私は早速本題に入った。

「ねぇ紗希は横村君になんかもらった事ある?」

「ああ、そりゃもちろんあるよ♪」

……やっぱこれが普通?

「何もらった?」

紗希は自慢げに髪を縛っているゴムを見せた。

「これ?」

「そう、可愛いでしょ?」

たしかにそれは紗希に似合っていて高そうなかんじがした。

「もらってから毎日このゴムで縛ってんのに唯気づいてくれないからさぁ~」

「ああ!ゴメンッ!」



カップルも、それぞれ違う付き合いをしてる。

好きなのにうまく伝えられなくて、自分からは何もできなくて…

ただ相手がひっぱってくれるのを待ってる…

それが今の私…