祐一くんも了解してくれて、奈美と圭太くんに気づかれないように作戦を決行する。




しばらくして圭太くんが昼食を持って帰ってきた。




「すげー重くて祐一に携帯鳴らしたのにー」




「ごめんごめん。ちょっとゲームしてて気づかなかった」




笑顔で謝る祐一くんに、拗ねたフリをする圭太くん。




「あ、そういえば圭太くん、まだあたしのアドレス知らなかったでしょー?」




「うん。知らないけど…?」




いきなり話題を振るあたしに、戸惑う圭太くん。




「圭太教えてもらえよー。俺も交換したし」




横で助け舟を出す祐一くんに、圭太くんもコクンと頷いて携帯を出した。




「赤外線で送るねー」




「OKー」




あたしの携帯と圭太くんの携帯をくっつけると、赤外線でアドレスが交換される。




まぁあたしのアドレスを送ったわけじゃないけど…