祐一くんが勝手にお金を出して、買ってくれた。




「え?あたしがお金出すんじゃなかったの?」




「ばーか。嘘に決まってんじゃん」




コンビニに出たら祐一くんは袋に入ってる肉まんをあたしに渡した。




嘘…嘘だったの?




呆然とするあたしに対してニコッと笑う祐一くん。




よく分かんないよ、祐一くんの行動が…




帰り道、一緒に歩きながら肉まんを食べる。




「ちょっともらう」




と言って食べかけのあたしの肉まんにかぶりつく祐一くん。




あたしはどんどん意味が分からなくなって、混乱してしまう。




結局家まで送ってくれて、何もなかったかのように祐一くんは帰って行った。




…心臓がドキドキしてる。