「あれ?森永と奈美ちゃん」




「本当だ、奈美ー」




廊下から見えたのは、祐一くんと圭太くん。




目をそらしたいけど変に思われるのも嫌だから我慢する。




「あっ圭太ー」




奈美も気づいたみたいで圭太くんの元に駆け寄る。




いつの間にか奈美達は呼び捨てで名前を呼んでいるみたい。




祐一くん達も教室に入って来る。




「放課後なのに何で帰ってなかったの?」




「あぁ、もうすぐ学園祭だろ?だからバンド組もうってなってそれの打ち合わせ」




奈美の頭を撫でる圭太くんは、立派な彼氏。




夏になれば学園祭というイベントがあって、自由にバンドやチームを結成して舞台で発表出来るらしい。




だから祐一くんと圭太くんとその他の友達と合わせて4人でバンドを組むんだって。