何故かドキドキ緊張する自分がバカみたい。




「嫌いなら何で乗ろうなんて言い出したんだよ」




「乗ってみたかっただけ…」




高い所が怖いなんて言いたくなくて、誤魔化しで笑って見せる。




「外見てみ?景色キレイだぞ」




そう言って窓の向こうを勧める祐一くんだけど、あたしは一向に顔を上げようとはしない。




やっぱり無理だもん…!!




すると呆れたかのように祐一くんはあたしの頭をポンポンと叩いた。




呆れたというか…子供をあやす様な仕草。




「森永見てると妹みたい」




「妹いるの?」




「いるよ」




あたしって外見頑張っても中身は結局子供なんだー…




少し肩を落とす自分。