「べ、別に~…ね?奈美」




「うん♪なんでもないよ~♪」




それから4人は店を転々と回り歩いた。




途中気に入った物があれば購入して、買い物三昧を満喫したあたし達。




祐一くんと圭太くんは歩き疲れて足が重いみたいだった。




少し遅れたお昼ご飯を食べて、夕方になるまで店内にあるゲームセンターで遊んだり楽しんだ。




…時間は流れるのが速い。




もう外は薄暗くなって、時間は6時を回っている。




奈美も段々と口数が減って緊張しているみたい。




頑張って成就してほしいよっ。




モールから出た時に、あたしは咄嗟に切り出した。




「今から観覧車乗らない?」




奈美はきっと言い出せないだろうと察知したあたしは、祐一くん達にそう言った。