「手伝ってくれないかなぁ?」
あたしは口が塞がれているので大きく何度も頷いた。
やっと口が解放されたと思ったら、また予想外な発言…
「それでね、夕日が沈む頃に圭太くんと観覧車に乗って告白するつもりなの…だから、初実も祐一くんと観覧車に乗ってくれない?」
「ふ…二人で?!」
あたしが祐一くんと二人で観覧車に?!
有り得ない展開なんですけど…っ
計画的な奈美にあたしは何も反論出来なくて…渋々OKする。
「ありがとっ初実♪さすが親友~」
ギューッとあたしに抱きつく奈美は嬉しそうな表情を見せている。
…そんな笑顔じゃ断れないよ。
て事であたしは奈美の告白を成功させる為に頑張るよ。
「どうかした?二人とも」
モールに入った圭太くんは騒いでるあたし達に問いかけてくる。