近くに近寄ったあたし達だけど、二人の反応は薄い。
いつもなら圭太くんがハイテンションなんだけど…
すると圭太くんはあたし達を見て指を指した。
「えっ…奈美ちゃんと初実ちゃん？！」
「そうだけど…え？」
もしかして圭太くん…気づいてなかったの？
祐一くんは珍しい物を見るかのようにあたしを凝視した。
「森永じゃん」
祐一くんまで分からなかったの？…
思わず奈美と目を合わせると笑いが出る。
「何笑ってんの、二人ともー」
「別に…ぷっ」
あたし達だけじゃなくて祐一くんと圭太くんも私服がいつもとギャップすぎて笑ってしまう。
