手を振る奈美は、一瞬誰か分からないような大人っぽさが出ていた。




まさにギャップって言うやつ??




メイクはバッチリで髪型も茶髪の髪をこれでもかって程巻いている。




勝負服のようなセクシーな服装。




あたしも頑張って極めたつもりだけど…奈美には負けるよ。




「奈美?今日すごい綺麗!」




「本当?!頑張ったんだぁ~♪」




他愛のない話をしながら、あたし達は電車に乗って隣街に向かう。




電車を降りて少し歩けば大きな観覧車が見えてきて、モールの建物も見えた。




さすがオープンしたばかりのモールはキレイで胸がウズウズしてしまう。




「もしかしてあれって圭太くんと祐一くんじゃない?」




奈美は爪先立ちしながら遠くを指差してあたしに訪ねる。




「あ、本当だぁ」




数十メートル先に二人の姿が見えて、あたし達は走って駆け寄った。