少しだけ肩が濡れたけど、相合傘のおかげで風邪をひくことはなかった。




ちゃんと送ってくれた祐一くんは少し男っぽさが出てて、彼氏に家まで送ってもらった事がなかったからテンションがおかしくなる。




お風呂から上がってベットにダイブすると奈美からメールが来た。




【ちゃんと帰れたー?】




心配してくれている奈美に、あたしはメールじゃなく電話をかけた。




『もしもしー』




「初実だけど!ちょっと聞いてよー」




それから相合傘の事を話して、話題は盛り上がる。




『奈美も圭太くんと相合傘してもっと好きになってさぁー』




「本当?相合傘とか近すぎて緊張するんだけどっ」




『でも圭太くん奈美に雨がかからないようにずっと傘傾けてくれてて優しかったぁ』




…う~ん。




祐一くんはそんな事してくれなかったけど…まぁ気にしない。




奈美はどんどん圭太くんの良さに溺れていくみたい。