「そう思ってられるのも今だけじゃね??」




斗真が口を開いた










「あたしは斗真が何て言おうと翔を信じてるから」





「ふっ…どうかな??彩乃は前俺の事好きだっただろ??」





斗真は顔に笑みを浮かべて言った







もう…忘れようとしたのに…





なんで…あたしの心の中に入ってくるの??



確かにあたしは斗真の事が好きだった





でも…今は違う。





あたしは





翔が誰よりも好きだから。




この気持ちは譲れない…







「前はでしょ?今は違うから」







これがあたしの答え






「諦めねぇから」





そう言い残し斗真は教室を出た








斗真があたしに見せた




寂しい顔…。








心がズキと痛んだ