12月の初め頃だったなぁ…。 ショーウインドウに見るのに夢中だった私は、うっかり細いヒールを歩道の溝に挟んじゃって…… バランス崩して転びそうになったところを、受け止めてくれたのが、智宏だった…。 それまで、恋という恋もしてこなかった私が… 苦しいくらいキュンと胸がときめいた瞬間だったんだ…。