メガネ=ひょろい
と思っていたので、木村君の上に倒れた時意外と筋肉質な胸板に驚いた。
しかも、倒れる時にあたしをケガしないように抱きしめてくれていた。
だからあたしは全然痛くなく、むしろ暖かい温もりに包まれている。


「…ってぇ……。」


木村君の声に慌てて顔を上げて下敷きになってくれた木村君の顔を覗き込んだ。
メガネが取れてしまっていて、かっこいい顔にドキッとしながらもあたしは声をかけた。


『木村君ごめんね!
痛かったよね?
ケガしてない?
大丈夫?ごめんなさい…』