あたしと目が合うと、スッと立ち上がって台所で何やらガチャガチャし始めた。


それを眺めていたあたしに、彼は無表情で言った。


「そこに座ってて。
お茶入れてやるから。」


『あ……はい。』


チョコン、と言われるままに座ると、あたしが置いておいたコップにお茶を入れてくれた。


『…ありがとう。』


あれ?
意外と優しいとこあるんだ。


「俺の名前は夏木怜。
あんたは?」


『え?
あぁ…高橋愛美。』


「高橋さんね。
んで?おれらタメでしょ?
高校どこ行ってんの?」