次の日張り切ってひろちゃんに聞きに行ったが、あっさり撃沈する羽目になった。


『ひろちゃん!
ひろちゃんは夏木君にロマンチックな言葉言われたいと思うよね?』


「え?
思わないな。」


ショックを受けるあたしに苦笑いをしながら続けた。


「あの怜だよ?
言われたら何かあるのかと思っちゃう。
それにドラマとか観てる分には素敵だと思うけど、実際言って来る人がいたら気持ち悪いよ。
あたしは普通が一番かな。」


『え~~‥‥‥』


落ち込むあたしにひろちゃんはクスクス笑った。


「でも、女の子は甘い言葉を言って欲しいと思う人が多いみたいだから。
あたしは思わないだけかもね。
愛美ちゃんは言って欲しいんでしょう?」