『な…何?
ちょっと近くない?
凄い恥ずかしいんですけど…』


目を泳がせ心臓の音を聞いていると、夏木君があたしの髪を揺らしながら話した。


「なぁ…お前の今のセリフ、つまりは俺以外目に入らないって事だよな?」


『…うん…。』


照れながら答えると、夏木君の唇が上に上がったのを見た。


「…なら、その証拠にお前から俺にキスして。」


『えっ…?』


「キース、して。」


そう言って目を閉じた夏木君にあたしは動揺しまくりだ。